2008年9月5日金曜日

004 世界最速のインディアン

監督:ロジャー・ドナルドソン
主演:アンソニー・ホプキンス
2005年 アメリカ・ニュージーランド

この作品はとにかく、アンソニー・ホプキンス演じる、バート・マンロー翁の魅力にノックアウトされちゃいます。

彼の生き様から、人間は最終的に「愚者」として人生を終えるのが理想なのではないかという問いかけを感じる事が出来ます。

僕の敬愛する神田昌典さんから教えていただいた事ですが、キャロル・ピアソンさんの『Awakening the Heroes Within』という書籍によると、人間のパーソナリティは心理学的に12種類に分かれるそうです。

無垢、孤児、戦士、世話人、探求者、破壊者、恋人、創造者、支配者、魔術師、賢人、そして愚者というサイクルで、人生を歩んでいくようなのです。

それぞれの意味合いを解説すると長くなってしまうので割愛しますが、「愚者」というのは、いわば「バカになる事」、つまり、スーパー・ナチュラルな生き様ということのようです。

人生を悟った年配の方は、とっっっっても自然体で、それは人によって「この人、実はバカなんじゃないの?」、「天然で面白すぎる!」という印象を持たれる事が多々あります。

それは、長嶋茂雄さん然り、ダライ・ラマ14世然り、自然体な「愚者」は人を引きつけてやまない魅力がありますよね。

実はこの「自然体」という状態はクリエイティビティが最も発揮できる状態だと思うんです。

自分に正直に生き、自然体である事によって、自分との対話、他人との対話がスムーズになり、様々なアイディアが浮かび、より創造的な生き方が出来るのではないかと僕は思っています。

そういう僕は自然体でいる事が非常に難しいテーマではあるんですが。。。

一般的には悟りを開いた人は「賢者」だと思われがちですが、実は「愚者」という、もう一歩次のレベルがあるのではないかという気がします。
「スターウォーズ」のヨーダや「ロード・オブ・ザ・リング」ガンダルフは「賢者」というイメージですが、彼らの次の段階は、もしかしたら「愚者」なのかもしれません。。




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