2008年10月5日日曜日

007 ギター弾きの恋

監督:ウディ・アレン
主演:ショーン・ペン
1999年 アメリカ

ウディ・アレン監督の近年の傑作ですね。
ちなみにサントラは最高です☆

この作品で僕が面白いなぁと思ったのが、ドキュメンタリー・タッチの作り方です。

手持ちカメラでリアリスティックに撮る、、、という事ではなくて、実在の人物へのインタビューを通して、架空の主人公エメット・レイ(ショーン・ペン)の人物像をあぶり出す、というアイデアが、おかしなリアリティを出しているんですよね。

この「プチ・フェイク・ドキュメンタリー的要素」という人を小馬鹿にした構成が、視聴者に不快感を与えたかと言えば、多分そんな事ない。
逆に、妙な現実感と娯楽性をプラスさせて、エメット・レイがただの映画の登場人物と分かっていながら、まるで本当に実在した人のような感覚がにじみでるんです。

これはぜひビジネスの世界でも使って欲しい手法ですね。

各企業は商品、サービスにキャラクターを使ったり、ネーミングに擬人性を出したりしていますが、そこに「プチ・フェイク・ドキュメンタリー的要素」を入れたら面白いんじゃないかと思うんです。

例えば、「カールのおじさん」を知る人達にインタビューをしてみるとか、「カールのおじさん」には実はモデルとなっている人物がいてその人を探せ、みたいな企画をウェブでやってみるとか(笑)。

ドコモダケを初めて日本で見つけたキノコ職人・山川新一さん(72歳)のお話を聞いてみたり(山川新一さんはもちろん架空、笑)、ダスキンを開発した伝説的人物を作り上げて(もちろん架空)、ドキュメンタリーを展開してみたりすると、面白いと思いませんか?

いまアメリカのYouTubeでは、おもしろビックリ映像をバイラル化させて知らず知らずのうちにプロモーション・マーケティングするという手法が注目されています。


例えばこんなの。

▼Blendtec社 - Will It Blend? - iPhone

▼Rayban社 - Guy catches glasses with face

▼Levi's社 - Guys backflip into jeans


こういうのがアリだったら、山川新一さんのドキュメンタリーもありだと思うんだけどなぁ(笑)。

どうでしょう???

0 件のコメント: