監督:デヴィット・リンチ
主演:リチャード・ファーンズワース
1999年 アメリカ
傑作ですね。
デヴィッド・リンチ監督は、ちょっと気味の悪い不思議な映画を作る作家として知られていますが(僕は大好き!!)、この作品は唯一、フツーの映画です。
いわゆる、「リンチらしさ」がほとんどないけれども、深い人間愛に溢れた感動的なストーリーになっています。
この作品から学べる事は、
年を重ねた人の言葉の重さ、説得力の強さ
ではないでしょうか。
アルヴィン翁の語る言葉はどれも深く含蓄のあるものばかりですが、同じ言葉を僕みたいな30半ばの若造が語るのと、彼のような味のあるお爺様に語らせるのでは、説得力がまっっっったく違う。
例えば、ある製品やサービスの感想を生々しく感動的に語っていただくとか、1964年に子供時代や青春時代を送った方々に2016年東京オリンピックの宣伝に出てもらったりとか、年配の方々にご活躍いただくと、効果的なメッセージを提供できる場合があるかもしれません。
食品や健康製品は既定路線でありとして、英語もの、ゲームもの、アニメもの等、ご老人と結びつかない商品・サービスだと話題性も出て来る気がします。
ここに、これからの社会のあり方が垣間見えるような気がしました。
これから日本は老人社会に突入しますよね。
その時に、年配の方々を邪魔者として扱うか、それとも、社会の功労者としてお知恵を頂戴し、引き続き社会に参加していただくのか。
僕は間違いなく後者派です。
いま僕らが不自由のない生活が出来ているのは、自分たちよりも上の年代の方々が血と汗と涙でもって頑張ってくれたからですよね。
そんな方々に対して、十分な年金を与えない、人と接する機会を与えない、自分たちが作り上げた不自由のない社会を享受出来ない、というのは、個人的には「ありえない」事です。
僕はご老人や障がいを持った方々と多少なりの接点・おつきあいがありますが、彼らを見ていて思うのが、
社会の一員と捉えられない事ほど辛い事はない
という事です。
障がい者と言えども、ご老人と言えども、人と接したいし、社会の一員として役に立ちたいし、そこに生きる力を見出すんです。
ビジネスの世界でもクリエイティブの世界でも、65歳以上の方々はほとんど出番がありませんが、まだまだお手伝いいただける事はあるのではないでしょうか。
ちょっと話が飛躍しすぎました(笑)。
すみません。
2008年10月15日水曜日
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